イングリッシュ・ナショナル・バレエ団『Fantastic Beings』アズール・バートン振付(映像)

イングリッシュ・ナショナル・バレエ団のダンス作品『Fantastic Beings』(「幻想的な存在、架空の生き物」の意)は、アズール・バートン振付。

おそらくクラシック音楽を基調としながらも新鮮で不思議な音楽に彩られながら、女性はポワントで立ち、男性が女性をサポートするというクラシックバレエの要素がありながらも、原始的で未来的でもある体にぴったりとした衣装や、バレエ『白鳥の湖』の悪魔ロットバルトのような長い毛の黒い衣装をまとい、動物のようにうごめくダンサーたち。

ソロ、群舞、デュオなどで構成され、動物の求愛行動のようなダンスや、勢力争い、共存、生存のためのサバイバル、自然の営みといったことを思わせるシーンが繰り出されていく。スクリーンに大きな片目が映し出され、ダンサーたちをにらみつけるように監視する場面もあった。

振付自体の動きにそんなに独創的なところはないが、生の舞台で見られたら、もっと強烈な印象を得られたかもしれない。アジア系のダンサーも目立つパートを踊っていたが、日本人ダンサーも数人出演していたらしい(高橋絵里奈、猿橋 賢、金原里奈、康 千里[敬称略])。


▼続きはこちら▼

ダンス評.com

ダンス公演や映像の批評(レビュー)、ダンス・舞踊情報。踊りのジャンルはコンテンポラリーダンスでもバレエでもなるべく何でも。