【コンテンポラリーダンスが生まれるとき】
ジョージア(グルジア)舞踊団に所属する若い男性ダンサーと、パートナーとして踊るガールフレンドの女性ダンサー。男性の兄もダンサーとして同じ舞踊団に所属し、父も元ダンサーだ。新入りの男性ダンサーの自由な踊りと物言いに引かれる若いダンサーはーー。恋とダンサーとしての成長、そして家族の物語。
ジョージアの伝統舞踊と思われる、足を踏み鳴らしたり、膝を深く曲げたりするダンスは魅力的。でも、舞踊団の方針は「色気や感情は無し」。
でも、ダンスってもっと自由で情熱的でセクシーな表現ではないのか?
ラストで、足をけがしながらも、正団員のオーディションで必死に踊る主人公の姿に、一気に涙が押し寄せた。
けがのために転んでしまうが、踊るには必ず足を使わなければいけないのか?そんなことはない!と、フロアも使って、新しいダンスを生み出していく。
振付の決まりを飛び越え、踊る熱情がほとばしり、コンテンポラリーダンスが生まれる。
主人公を演じたのはジョージアのコンテンポラリーダンサー。魅力的なダンスと、戸惑いや苦悩、愛や喜びの演技に喝さいを贈りたい。
【映画情報】
監督・脚本:レバン・アキン
出演:レバン・ゲルバヒアニ、バチ・バリシュビリ、アナ・ジャバヒシュビリ
2019年製作/112分/PG12/スウェーデン・ジョージア・フランス合作
原題:And Then We Danced
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