コンテンポラリーダンスやバレエ、踊りの映画を紹介します。ドキュメンタリー、劇映画、記録映像など。随時更新。
■『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』レイフ・ファインズ監督
2018年、イギリス=ロシア=フランス。127分。
出演:オレグ・イヴェンコ、アデル・エグザルホプロス、セルゲイ・ポルーニン、ラファエル・ペルソナ、ルイス・ホフマン、チュルパン・ハマートヴァ、レイフ・ファインズ
冷戦下の1961年、23歳のソ連のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフが、フランス・パリで西側に亡命した実話を描く。過去の回想シーンと、パリでの公演のための滞在の場面を行き来する構成。ロシア語、英語、フランス語(と少しスペイン語)が使い分けられていて臨場感があるし、空港での亡命のシーンは史実なので結末を知っているのだがハラハラした。踊りの場面も迫力があり満足。冷戦がどんな時代だったのかは分からないが、その雰囲気が少し伝わってきた。エンドロールで流れたダンスの映像は本物のヌレエフだろうか。力強いテクニック。ヌレエフを演じた現役ダンサーも含め、高度で確かなテクニックのダンスを見ると、すご過ぎてにやにや笑ってしまう。感嘆するしかない。「ホワイト・クロウ」は「白いカラス」だと思うが、周りの人たちとは違う異質性や孤独を表しているのだろう。ダンス好きはきっと興奮する映画。
■『ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス』トメル・ハイマン監督
イスラエルのバットシェバ舞踊団を率いる振付家オハッド・ナハリンのドキュメンタリー。GAGA(ガガ)はダンスメソッドの名称。
■『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』ヴィム・ヴェンダース監督
演劇的なダンス(タンツ・テアター)と言われる、ピナ・バウシュ振付のヴッパタール舞踊団によるダンス作品を堪能できる。
■『パリ・オペラ座のすべて』フレデリック・ワイズマン監督
ローラン・イレール、マニュエル・ルグリ、ニコラ・ル・リッシュ、アニエス・ルテステュ、マチュー・ガニオなどのエトワールの姿や、パリ・オペラ座の経営状況などを目撃できるドキュメンタリー。
■『フェーム(Fame)』アラン・パーカー監督
1980年のアメリカ映画。高校を舞台に、ダンスや歌に青春をかける若者たちの物語。ダンスシーンが圧巻。
■『リトル・ダンサー(Billy Elliot)』スティーブン・ダルドリー監督
2000年のイギリス映画。1984年のイギリス、サッチャー政権の政策に反対し、北部の炭鉱町ではストライキが行われていた。「男らしく・女らしく」、「労働者階級・中産階級」がくっきりと分かれている中で、バレエと出合い夢中になった少年が、家族との葛藤を経て、あらゆる垣根を越えて羽ばたいていく物語。ラストシーンにアダム・クーパーが踊る姿が一瞬登場。
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