横浜ダンスコレクション2019
2.2 [sat] 17:30
2.3 [sun] 17:30
「MONOLITH」(世界初演)
振付・構成・演出:永野百合子
脚本:飯塚うなぎ
出演:飯塚うなぎ、永野百合子 (以上、妖精大図鑑)、安部 萌、小林菜々、住玲衣奈、畑中 実(ミラクルパッションズ)、平山 犬(天ぷら銀河)
演劇とダンスが組み合わさった作品。
タイトルの「モノリス」は、姿を変えて私たちの生活に入り込んでいるらしい・・・。荒唐無稽だが、「あり得るかも」と思わせるせりふ劇が幾つか用意され、その間にダンスが入るイメージ。
せりふ劇のところでも、体がふと日常から離れた「体」になる。例えば、家族の団らん(?)のシーンで、動こうとすると目に見えない太い綱で家族がつながれていて、自由に動けないところ。思うように動けなくて止まってしまって、「あら?」と言うところはかなり笑える。
人が「テレビ」を演じていたのと、たぶん同じ人が別の場面では「AIアプリのハナ(花、Hana?)ちゃん」を演じていたのが、傑作。話し方が本当にテレビのアナウンサー、AIの機械音声、っぽいのだ。テレビが一瞬故障してザーと言い、その後元に戻るところと、ハナちゃんがたくさんしゃべり過ぎて疲れてしまい(人知れず)はぁ~とため息をつくところはとても面白い!
踊り自体にはそんなに大きな感銘は受けなかったのだが、作品全体に染み渡っている感性は、他では見られないものだろう。笑えるがちょっと怖くて、誰が見ても楽しめると思う。
「Flight」
振付:チョン・チョルイン(Jeong Cheolin)
出演:チョン・ジュウ、チョン・チョルイン
韓国のダンサー・振付家による作品。
男性2人のデュオだが、力強いエロティックさを感じた。2人が対照的な見た目であることと、コンタクト(・インプロ)っぽく見える動きが取り入れられていたためかもしれない。じゃれ合う男子2人にも見えるのだが、汗と息遣いの中で動く姿はやはりどこかセクシーだ。2人きりの世界、互いに相手しか見えていないという雰囲気がある。
2人だけの真剣勝負。つかめ合い。高め合う。風船ガムでふっと緊張感を抜く演出など、巧みだ。軽々とアクロバティックな姿勢になるのも、綿密な構成・振付、鍛え抜かれたテクニックを感じさせる。
結構好みのダンスだった。
「Agua」(日本初演)
振付・出演:チェイ・フラド(Chey Jurado)
アーバン・ダンスを独学で身に付けたというスペインのダンサー・振付家によるソロ。
タイトル通り「水」を表現していたのだと思う。いろいろな形の「水」。
しかし、どうにも眠気に勝てず、きちんと見ることができなかった。踊りへの真摯な態度が感じられる動きをしていたので、寝不足で見に行った私が悪いのだと思う。
会場の「横浜にぎわい座 のげシャーレ」は、建物全体は和風な感じなので、ダンス公演とのミスマッチ感が面白かった。
※下記画像は下記サイトより。
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