アーティスティック・ディレクター:南村千里。
出演:伊藤キム、捩子ぴじん、Aokid、南村千里。
耳が聞こえない人にも感じられる、振動が伝わるほどの大音響や、手話や身振り、音声認識の文字が使われる。音を使わず動きのみの場面も多い。南村さんは冒頭と最後に登場。
冒頭で1人が手をたたき、他の2人がそのタイミングで動くシーンは、合図で動いた2人のうち、1人は聞こえない人、もう1人は下を向いていて合図が見えなかったはず。カウントしていたのか?
風がさやさや、木の葉がカサカサ、光がきらきら。そういう「音」を感じているのは「耳」ではなく、頬に当たる冷たさ、葉っぱの細かい揺れ、肌が感じる暖かさと目が感じるまぶしさ。
声で発する音を体で表現する場面では、声を、スクリーンに映った文字と口の動きで「見せて」いた。「あ」は開放、「い」は窮屈、そういうイメージは音を知っているからこそと思っていた。
しかし聞こえない人もその音が発せられるときの口の動きを見れば、同じイメージを持つのか。文字の形からも似たイメージが想起されるのかもしれない。そんなことにも気付いていなかった。
最後の南村さんの動きからは、暖かい光に包まれて風にそよぐ葉を茂らせた木が見えて聞こえた。
南村さん以外の3人のダンサーからは、これでいいのかなという迷いも見える気がして、そういう戸惑いが感じられるのもよかった。確信してばかりではつまらないから。
「記譜」のダンスはやや退屈?
感覚が越境する感じは少しもぞもぞするのが面白い!
伊藤キムさんが気になる。
最近、外国語に興味を持つように、手話が気になっている。習ってみたい気もする。外国人の友達はいるのに、手話を使う友達も知人もいないのは不思議だ。なんだかもったいない。
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