ピチェ・クランチェン(Pichet Klunchun)演出。
フェスティバル/トーキョー18 オープニングプログラム作品。
タイのダンサー・振付家の演出で、アジア各地域のダンサーや振付家と、オーディションで選ばれた日本在住のダンサーたちが参加。
公園で無料で観覧できる。公演を見に来た人も、たまたま公園に来ていた人も、徐々にダンスに巻き込まれていく。ダンスに興味がない人にアピールするのにうってつけの方法だ。こういうダンスとの出合い方の機会が日本でももっと増えるといいな。
終盤は、DJが流す音楽の中、観客たちもダンサーたちと一緒に盆踊りしたりしていた。
公演名は「Migration(移動)とImmigration(移住)による未知(X)の出会いと、それを受け入れる(Grant)融和の喜び」を表しているらしい。
日本以外の場所にルーツがあったり、居住経験があったりするダンサーも参加していたようで、その体験も含めて、ダンサーたちがマイクで自身について語る場面もあった。
「Who are you? Why are you here? You are not like us.」という言葉は、海外に住んだことがある人には、特にずしんと響くのではないだろうか。
見知らぬ地で生きることとはどういうことか?見知らぬ地にいるということは、常に自分の存在を問われ、差異を突き付けられることだ。しかし、この公演が見せてくれたのは、温かい融和と希望、未来だった。
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