伊藤郁女、森山未來「Is it worth to save us?」KAAT神奈川芸術劇場

幼いころから踊っているという共通点はあるが、それぞれ違う2人。生まれたばかりのような状態から互いに興味を抱き、一緒に流れ星を見る。子どものころからの思い出を語り、相手にちょっかいを出す。

マイケル・ジャクソンの日本公演、肌色の変遷の話題から、彼の歌で踊る。

アメリカ英語を話す女性とイギリス英語を話す男性が互いの発音の違いを歌う「Let's Call the Whole Thing Off」でフィナーレ。

afterの米英の発音を区別するのが日本語話者にとっては難しかったり、今ではeitherを「アイザー」と言うアメリカ人、「イーザー」と言うイギリス人がいたりするように、違いは実は小さいのかも。

せりふあり、笑いあり、歌ありで、美しい肉体にコントロールされた動き。

シリアスなところに悪ふざけのような場面を差し込み、それをまたシリアスに転換するのもうまい。

良いのだが、ややクレバー過ぎな気も。


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